口臭は誰にでもあります。しかし程度の差はあれ、ほとんどの人が口臭を気にしています。そして口臭外来は、口臭がある方、気になる方すべてに受診して頂ける医療です。
海野歯科クリニックでは、口臭治療の第一人者である本田俊一先生の指導を受けた医師が口臭外来を開設しています。口臭が気になる、悩んでいる方はお気軽にご相談ください。
口臭の原因を見つけます
口臭は「生理的口臭」と「病的口臭」に分けられ、口臭外来ではまず口臭の原因を探ることから始めます。多角的な問診や検査で、口臭の原因を突き止めて解決方法をお示しします。必要な方には、口腔内を無臭化するデオドラント剤などの処方も行います。
しかし、口臭は原因を突き止めるだけでは終わらない大きな問題があります。
歯周病を治療するために歯科医院に通い、歯石を取って口腔内をきれいにし、舌苔を取る治療も行うなど、すべての治療をしても、口臭が気になる場合があります。気にし過ぎだと精神科まで紹介されることもあるようです。歯や舌を磨きすぎて炎症を起こし口臭が悪化するケースも少なくありません。
そのような症状を、口臭症と呼びます。
口臭症の治療を行います
日本口臭学会による定義はこの通りです。
口臭症は、客観的な口臭がある人のことではなく、口臭の発現に関連する不快な口腔内感覚を自覚し、病的な精神不安を抱え、社会生活におけるコミュニケーション阻害を引き起こし、著しくQOLの低下をきたしている病態である。
口臭の原因を突き止めて解消に導くだけではなく、口臭が気になること、を病気と捉えて治療を施すのが口臭外来のもうひとつの大きな役割です。
自分で自分の口の中の臭いが気になる方。
家族や友人から口が臭うと言われずっと悩んでいる方。
歯科や内科を受診したのに、気にすることはないと言われた方。
口臭に悩む、すべての方々に門戸を開いているのが口臭外来です。
口臭症の分類
生理的口臭症
口臭患者さんの80％に該当します。本人は口臭を感じていて、口臭が発生しているのではないかという口腔内の感覚を持っています。
口臭の原因は生理的口臭を自覚することです。周囲の人は本人の悩みに気付くことが少なく、本人が会話することに意欲や自信をなくし、日常生活のQOLが低下します。
悩んでいる期間は長く、コミュニケーション障害、引きこもり、仕事が出来ない、うつなどの精神的問題を抱えることもあります。
病的口臭症
器質的（身体的）口臭症と言われ、口臭患者さんの約20％を占めます。
本人には自覚が難しく、周囲の人が会話の際に不快感を持つ口臭です。他人から治療を受けるように薦められるケースも多くあります。
歯科的、耳鼻咽喉科的、または内科的疾患の症状のひとつです。
病的口臭症（心理的口臭症）
患者さんは自覚していませんが、幻覚的な感覚で口臭を訴える状態です。
精神疾患による感覚異常、観念的、精神的異常感覚で幻覚や妄想が原因となります。
口臭の訴えだけではなく、異常行動や口臭以外の事柄についても妄想的、攻撃的、多重人格的な特徴を持ちます。
