口臭には、さまざまなものがあります。
生理的口臭
生理的口臭とは、誰にでもある臭いです。健康な人でも成人ならば1日に何回かは不快な口臭が起こります。例えば次のようなものが挙げられます。
- 起床時口臭(起床直後の口臭)
- 飢餓口臭(空腹時の口臭)
- 緊張時口臭(緊張した時に起こる口臭)
これらのケースでは、特に口臭が強まります。唾液の分泌が減少して細菌が増殖し、臭いの原因物質が増加するために起こります。
一般的な対処方法としては歯磨きや水分摂取が推奨されますが、食事をすることで唾液の分泌が促され口臭が気にならなくなることもあります。寝起きと就寝前の歯磨きが重要で、食事や水分を摂る必要性があります。
年代やホルモンバランスの変化に起因する生理的口臭があります。
- 乳幼児期、妊娠時、月経時、思春期、更年期
それぞれの年代固有の臭気が発生します。
嗜好物や飲食物、薬物による生理的口臭があります。
- ニンニクやアルコール、タバコなどの摂取によるもの
- 薬物(活性型ビタミン剤)などにより引き起こされるもの
体内に取り込まれた臭いの物質が、肺から呼気になって出てきます。
生理的口臭は他人を常に不快にするわけでなく、極端に近付いた場合に感じる程度とされています。また、体調やストレスの種類によって強かったり弱かったりします。
一般的には治療の必要はないとされていますが、気になる場合はデオドラント剤の処方を行います。
より顔を近付けたコミュニケーションが行われる欧米からブレスケア製品が多く伝わっていることからもわかるように、顔と顔を近付けない日本的な文化の色合いが強いと考えられます。
「ほんだ式口臭治療」では、生理的口臭も無臭化するデオドラント剤を持っています。
病的(器質的・身体的)口臭
病的口臭とは、何らかの病気が原因となって起こる口臭です。口臭を起こす要因となる疾患は次の通りです。
- 歯科口腔領域の疾患
歯周炎、特殊な歯肉炎、口腔粘膜の炎症舌苔、悪性腫瘍など - 耳鼻咽喉領域の疾患
副鼻腔炎、咽頭・喉頭の炎症、悪性腫瘍など - 全身(内科)疾患
糖尿病、肝疾患、腎疾患など
口臭の原因が病的なものであるかどうか、「ほんだ式口臭治療」では口臭の徹底的な検査を行います。
口臭の臭気物質
口腔や呼気から検出される臭気物質には、次のようなものがあります。
- 揮発性硫黄化合物
- アンモニア
- アルコール
- 低級脂肪酸
- アミン酸
- インドール
これらの臭気は、剥離上皮細胞や唾液などの分泌液、血球成分、食物残渣などのタンパク質が、タンパク分解機能がある細菌によって分解される過程で発生します。
血液中の臭気成分が原因となる呼気臭
- 飲酒に伴うアルコール臭
- ニンニク摂取によるニンニク臭
- 薬剤服用による薬剤臭
これらの臭気は、肺におけるガス交換の際に呼気中に放出されます。
病的な呼気臭
- 糖尿病によるアセトン臭
- 肝疾患に伴うアミン臭
- 腎疾患によるアンモニア臭
これらの病気特有の臭いが口臭として感知されます。
ドライマウス
ほんだ式口臭治療はドライマウスにも応用できます
ドライマウスは一般的に唾液の分泌の低下にともなう症状ですが
例えば十分な唾液の分泌があるにもかかわらず、舌機能の低下などにより唾液の還流が上手くいかない場合にもドライマウスの症状に悩むことがあります。
また唾液の分泌が低下していても、唾液の流れが良好の場合あまり気にならないことも多々あります。
ドライマウスでお悩みの方には、自律神経、舌、唾液に関する検査等を行い原因を調べます
症状改善のためのカウンセリング、唾液の分泌を促進させる洗口剤、保湿剤等の口腔内化粧品のおすすめ等を行います。
ドライマウスの場合すべての症状を全快させることは難しいかもしれませんが
安静時の唾液分泌量がほとんどない方でも上記の理由により悩みの軽減を目指すことができます。
当院の患者様で、大学病院をはじめ様々なところに通院され十年以上悩まれ、様々な薬品や食品を試されて改善されなかった方の安静時の唾液分泌量はほぼゼロでしたが、受診されかなりの改善をされました。
ドライマウス外来料金
20000円(税別)
初診1時間~1時間半